昭和初期の獅子舞映像から2
文化財としての昭和三年の獅子舞の映像記録は大変貴重な資料で、
今後の保存などしっかり行い後世に残したいものです。
さて前編の続きです。
警固の後ろに続いて獅子が堂々と練り歩きます。
この警固は恐らく大山氏ではないかと推測されます。
以前のTUY黒獅子まつりの番組で大山氏の御子息が
お話しされていましたので後ほどご報告いたします。
余談ですが・・
相撲協会から免許状を貰ったという
初代の警固加藤四兵衛氏はそもそも寺泉の五所神社の警固。
以前、ご自宅に取材にお邪魔した事がありました。
その名誉を讃える石碑が建てられたほど・・
その御子息も引き継ぎ警固を務められたという。
五所神社も以前は境内だけの庭振り獅子だったとお聞きしています。
獅子の左に紅白の棒が見えます。
祭りの賑わいの細かい演出ですねー。
さて・・
また後ほど、その加藤氏の警固姿の写真が残っていますのでご紹介いたします。
獅子がオジサンを蹴飛ばす瞬間です!
さーーて!いよいよ警固かかり
警固かかり・・
風間書店さんの十字路では
不肖・・私も血肉躍る警固かかりを体験をさせていただきました。
通常こちらでの警固かかりはド夜中なはずなので
特別の計らいか、獅子止め破りの警固かかりなのでしようか?
この映像で現在の警固かかりの形とは幾つか違う点があります。
一つは
現在の形の様に口を全開にする獅子ではなく口を閉じている事!!!!!
また、警固かかりに入った瞬間
幕から出た二人が獅子に対して何らかの
怪しい関与を行っている様子が伺えます。
祭りの最大の見せ場という重要な場面・・
獅子と警固の力くらべ相撲の最中に
水を差すような障害に見えます。・・
つづく
今日の夕飯は豚の生姜焼きです。
獅子宿燻亭3
獅子宿燻亭Prat3
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は゛ごん!
この映像はお神酒取りといって
獅子がお神酒をいただき歯打ちでお払いするといった獅子の所作。
警固の警固棒の持ち方が新鮮です・・。
棒を持ちながら獅子の顎の下の幕を捕まえて促す・・・
飲めっ!って無理やり飲ませるような
強引な仕草が面白いですねーー。
以前の警固の威厳は絶対的なもので、
獅子を掌握する権威があったようです。
獅子を高いところから見下ろす無礼を諌める警固の姿が印象的でした。
一番最初に総宮神社と馬頭観音堂の間から境内に出る映像がありましたが、
見物に来たそんなこと知らない子供やお客さんが
馬頭観音堂の回廊から獅子を見下ろす形になり、
警固から怒鳴られるといったことが恒例になっていました。
映像では獅子の顔を覆う毛が歯打ちで現れ、一瞬見えています。
この顔を覆い隠す長い毛は
ヒマラヤに生息するヤクと言う牛科の動物の毛で
以前、現地に詳しい日本人の方にお願いしてヤクの毛を調達していただいた事がありました。
ヒマラヤの都市ネパールでも珍しくなってしまったという白いヤク毛を
現地でも玄関に吊るし魔よけにするという事です。
それをわざわざ譲ってもらったという毛もありました。
つづく