置賜獅子頭秘伝帖 9 飯豊手ノ子編
平成8年撮影の写真資料からご紹介いたします。
あれは激しい雨の中・・
こちらのお祭りにたまたま遭遇し撮影した記憶があります。
小国白子沢の獅子舞の帰りだったかな?
こちらの獅子頭は八幡神社系。
眉毛の形が木の葉型で
幕の模様に特長があります。
長井系の波浪模様でなく縞模様に三つ巴である所に
注目です。
縞模様は川西に見られるような「タテガミ」
を模様で表現しているのでしょうか?
詳しくはわかりませんが、小国町の白子沢の獅子舞の幕は
白と紺のツートンカラー祝い事で使われるの紅白幕や忌中事
に使われる白黒の幕に見られるような意味があるのではないでしょうか。
こちらの警護の棒の太いこと・・
しかし白子沢はもっと太かった!
流石森林資源の豊かな地区の警護棒ですね。
警護棒は
そもそも山岳信仰での山伏や修験者の持つ
錫杖(しゃくじょう)からきたのだと考えます。
獅子をコントロールする獅子使いは角力(すもう)
唯一獅子に触れる役割と聞きます。
その相撲と獅子を守る役割が複数の警護です。
長井市の西根川原沢の巨四王神社の獅子舞には複数の警護がいて
いと細かく観客を整理します。
不慣れな観客が、悪い立ち位置にいると注意しに来て、
目を光らせています。
観客が獅子の動きにつられまた悪い
立ち位置に来る・・目ざとく警護棒を横にして注意しに・・。
とにかく徹底しております。
警護の働きぶりを注目し追跡していると、
またそれも面白いお祭りの光景ですね・・。
たまたま遭遇した獅子舞での発見でした。
太い警護棒
獅子宿燻亭3
獅子宿燻亭Prat3
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幕の模様です
公民館にお休みのシーンです。
よく見ると提灯を持つ方の提灯に
角力と書かれていました。
こちらがスモウ役なんですね!!
若かった警護がやがて引退して
角力役となったのでしょうか?
そういえば・・
長井では獅子使い役を地域によって
警護と言ったり角力(すもう)と言ったり
します。
草岡や勧進代、成田や五十川、東五十川の生僧観音は角力で棒は持たず
扇子を持っています。
西根地区の中でも五所や川原沢では二人警護
森やは一人警護
伊佐沢は棒を持って白鷹の様に口取りと言ってるのが興味深いですね。