ながいまちなみ物語 1 本町通り
まちなみ、それはここ長井の歴史を表すもの。その時その時の時間が封じ込められている。
明治43年12月月5日の日付が入る本町通り。石川肉店あたりからの風景とされている。日付の12月15日は「長井町内に51個所に特設電話が架設」された日。電柱100本建てられ、この写真には8本写りこんでいる。
この道路は明治以前からある。両側には切妻屋根が多く、茅葺屋根である。道路は砂利道で両側には側溝があり、切石組みと素掘りの堀が混在している。道路の修繕で砂利を敷いていくために次第に高くなっていく。そしてついには20センチもの高さになっていった。当時はあら町・本町・栄町・大町までのこの道路沿いが唯一の商店街だった。
この同じ年、舘町から神明町を通って病院までの「東裏道路」が出来上がる。
そして、同じ明治43年、長井の人がに初めて自動車を見ることになる。秋のこと。キリンビールの宣伝にのために、仙台からやってきたのである。その自動車はイギリス製で「ローレント・クロメントバイヤー号」。珍しい自動車を見ようと、弁当を持って集まったとされている。この道路も走ったにちがいない。
(資料:長井市史・年表・続長井夜話・文教の杜)
読みもの長井物語
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