ながいまちなみ物語 9 山交十字路
まちなみ、それはここ長井の歴史を表すもの。その時その時の時間が封じ込められている。
昭和30年の中央十字路を北へ写した写真。歓迎ゲートが見えるが、あやめまつりのPRゲートだ。中央十字路はこのころ「山交十字路」と呼んでいた。十字路に山形交通長井営業所があったからで、小出・宮地区は、中央地区の呼び名ではなく「本庁地区」と呼んでいた。中央地区と名を変えるのは昭和38年だ。
中央十字路には四隅に梅屋、鈴木薬局、中央安城、山交営業所。山交側の北には、ストウ呉服店、長井市消防署(大正9年から)、長井警察署(大正9年から)、両羽銀行(大正15年から)と続く。長井郵便局は昭和37年に栄町に移転するので、この時代にはない。また、電報電話局も昭和32年建設であるため、まだ写っていない。
左側の梅屋商店の手前には、市役所がある。町役場がそのまま市役所となっていた。梅屋商店の看板に「ニッポンビール」ととあるが、現在のサッポロビールのこと。明治9年に開業し、戦後ニッポンビールとして再スタート、昭和32年に再びサッポロビールに。星のトレードマークは今も変わらない。
(資料:文教の杜、長井市史)
読みもの長井物語
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