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ダリア(天竺牡丹)日記 Vol.130

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『山形のダリア事情(昭和30年ごろ)』

明治時代から大正期にかけて全国に広まったダリア栽培。しかも、その中心は小輪やポンポン種などの可愛らしいダリア達でした。
本格的な広がりを見せるのは昭和初期にはいってからとなります。ダリア愛好家(研究家)は、ある条件を備えた場所に生まれ、各地でピンポイントに拡大(普及)して行ったのです。
当時、大輪系の品種は輸入に頼るか、一部の改良家によって生み出される品種に限られ、その球根は極めて高価であり貴重なものでした。一例を上げると、30年代初めに生まれた赤い超巨大輪「宇宙」は、発売価格が4000円を付ける程でした。(30年代の4000円の価値を想像して見て下さい)
そう限られた場所とは、高価なダリア球根を購入できる人々がいる城下町などの古くから栄えた大きな都市部か、地主や商人が集まる裕福な農村都市と言うわけです。
昭和35年発行「ダリア全書(著者・松尾真平)」では、日本国内におけるダリア関係団体一覧の中に、県内から「鶴岡ダーリア研究会」「花いっぱい会(山形市)」「川西町ダリヤ会」などを紹介しています。他にも、米沢市や酒田市でダリア栽培が盛んに行われていたと言われています。

上の写真は、昭和32年9月に「山形市の丸久デパート内」行われた「ダリア展示会」の様子。山形市役所内に事務局を持つ「花いっぱい会」が主催し、県内各地から千点を超える名花が集まったと記録されている。

2007.07.06:[会員さんからのコンテンツ]

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